DJI AIR UNITを搭載したBeta95X V3が作りたい
お疲れ様です。ISSEIさんです。
今日はDJI AIR UNIT搭載のBeta95X V3をビルドするにあたって、立ちはだかった問題の数々を列挙しておきます。
◆開局申請
まず直面するのが、開局申請のやり方が分からない、ですよね。アマチュア無線の開局方法はネットでも沢山でてきますが、ドローン用の業務用無線の開局方法なんて、無料で公開してるサイトはありません。
個人でも頑張れば開局できた、という方もいらっしゃるようですが、私は電波関係はほぼ素人ですので、ハードルが高すぎて諦めました。幸い、AIR STAGE様で販売と同時に申請手続きの代行もされていたので、こちらにお任せし、無事に開局することができました。
期間は書類提出から3ヵ月といったところでした。
◆搭載方法
次に心配になるのが、DJI AIR UNITを搭載するパーツがない!という点です。
CINE WHOOP TOKYO様(以下CWT)で販売されているBeta95用のマウントを買い、結束バンドで無理やり搭載してみましたが、やはり元がCWTオリジナルの95 UMMAキット用のため、グラグラしたりバランスが悪かったりで断念。
海外の愛好家が公開してる3Dプリンター用のデータなどもしつこく検索しましたが、そもそもBeta95X V3はAir Unitの改良型となるCaddx Vistaが内部に収納できるように設計された最新モデル。わざわざ同性能でデカくて重たいAir Unitを搭載しようって物好きがいる筈ありません。
Caddx Vistaで開局できない日本を除いてはな!
で、ないなら作るしかない、ということで、一からCADソフトの勉強をして作ってみました。
ほぼ初めての設計なんで20回以上の試作を繰り返したけど、なんとか使える形になってると思います!ショップに置いてるんでよろしくお願いします!
ι(`ロ´)ノ
ついでに最初は地元の工房に通って試作してましたが、結局3Dプリンターも買いました。激安中華プリンターです。ドローンによく使われるTPUという材料が使える3Dプリンターは限られていて、予算も限られていたのでコレ一択でした。性能は安い割に頑張ってる。
◆コネクター問題
次はコネクターです。せっかくデジタルFPV用にPlug&Play化されているので、半田付けじゃなくコネクタを使いたい。
この2ヵ所を繋ぎたい訳です。
どちらのコネクタもマイナーらしく、国内で少量を安く調達するのは大変です。とりあえず、Air Unitに付属していた8pinコネクタ付きの6本ケーブル(もう一方の端は剥き出し)を大事に加工します。
最初は元の6本コードの先を金具でかしめ、JST-SHの6pinオスコネクタに差し込んだのですが、このコードが1.00mmのコネクタにはやや太く、被膜が柔らかくて金具を止めた部分にダメージを負いやすいため、断線の危険性が高いと判断して接ぎ木にしました。
コードの途中を半田でつけ、熱圧縮チューブで覆っています。
◆200g以内に収まるか
次は重量の問題ですね。
せっかくCINE WHOOPに載せる訳だから、現行の航空法の適用外となる200g未満でいたいです。どうせ法改正したら100g以上は登録することになる思いますが、面倒なことは先延ばししたいです。今が楽しければそれでいいです。
撮影用カメラのSMO 4Kを外し、プロペラを三枚羽根にし、レシーバー(2g)を足し、3S 450mahのバッテリーを搭載してこの重さです。4S 450mahで204g。ネジをナイロンにして赤いスポンジをはずして、フレームの一部をカットしたら、余裕をもって4Sでいけそうです。
◆ゴーグルのバッテリーが別売り問題
バッテリーの問題もありました!
実は、このDJI AIR UNITコンボはバッテリーに関する配慮がありません。ゴーグルには専用のバッテリーもバッテリーケースもなく、XT60のケーブルがダラーンと垂れ下がっているだけなので、自前で4S 1500mah程度のリポバッテリーと、その充電器を調達しなくてはなりません。
まあ、ターゲット層は5インチ機のユーザーでしょうから、持ってるんでしょう。4S 1500mah。私は空撮機とWHOOPしか持ってないので、新たに買い足す必要がありました。この後、DJI FPVが発売されて、ゴーグルのV2には専用のバッテリーが付いてました。
( ノД`)
プロポの方はCrystal Sky等と共通のインテリジェントバッテリーが一個ついていて、プロポに挿したままUSB-Cで充電するようになってました。(充電用ケーブルは付属してない)
◆プロポの分解必須問題
DJIのプロポはAir Unit用のFPV専用設計の筈なのに、空撮機と同じくスロットルに強力なバネが入ってます。
裏側の調整ネジでこれを緩め、スロットルスティックをダランとさせることは出来ますが、上下にバネの弾力がグニャッと残ってしまい、フリーハンドで下げきることができません。
慣れればスティックが中央でもFPVできるって事なのか…?しかし一般的なFPVのプロポと同じにするためには、分解してバネを取り外すことが必須条件となります。この辺もこのプロポが敬遠される理由の一つだと思います。
◆認証とアップデート
次は機体のアクティベーションですね。
公式ページから、PCにDJI FPV用のDJI Assistant 2をDL & Installします。
アプリを起動し、Air Unit本体、ゴーグル、プロポをUSB-CでPCに接続し、それぞれアクティベーションとファームウェアのアップデートをします。
ファームウェアの更新中に電源が落ちたらヤバいので、充電はしっかり行った上で実行します。
◆プロポとゴーグルの仲が悪い
次は本体とゴーグル、プロポのリンクですね。
これは公式動画が分かりやすかったので、そのまま貼っておきます。英語だけどなんとなく分かった。
先にゴーグル、次にプロポ、の順でリンクしないとうまくいかないようです。
あれ、、、。
なんか、、、。
プロポをリンクすると、ゴーグルの方のリンクが切れるんだけど、、、。
おかしい。全部言われた通りにやってるのに。色んなレビュアーの手順を確認しても、おかしい点がないのに、、、。
この問題も手こずりました。奇跡的に、有名な海外のブロガーさんが日本人の為だけにヒントを残してくれていて助かりました。
ざっくり言うと、アクティベーションした時点で日本独自の規制が働いてしまうようです。
なんじゃそりゃ!!
ι(`ロ´)ノ
日本での正式リリースがないのに、わざわざ余計なことすんじゃねー!!
とにかく対処法も書いてあって奇跡的に助かりました。
一旦FCCモードにするため、「naco.txt」と名付けた新規テキストファイルに「1」とだけ書き込み、microSDにコピーして本体に差し込むだけのようです。
これで無事にリンク完了。
◆DJIプロポ使いたくない問題
後はコンディションの切り替え等の事情から、オリジナルのプロポじゃなく、FUTABAのプロポを使いたいんだけど、、、。これがまたうまくいかない。
デジタルFPVを指してるコネクタが、RX4 TX4と繋がっててUART4なのは間違いないんだけど、UART3のSBUSでDJIプロポのオンオフが出来てしまう。
これがRX3 TX3に繋いでるFUTABAレシーバーとバッティングしてるみたいで、どちらかを抜かないと機能しない状態。
単純にデジタル側のSBUSをちょん切ればいいのか?でも外れだったらまた半田、、、。という訳で、5本仕様の予備ケーブルができるまで、DJIプロポの方で頑張ろうと思います。
本日はここまで。
追記
デジタル側のSBUSと、その横のGNDを切断したらFUTABAプロポと無事に繋がりました。
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