1Sリポの保管に便利? VIFLY WhoopStor V2
今日の献立はこれ。
VIFLYという会社のWhoopStor。
公式ページはこちら。
1Sのリポバッテリーをストレージ、つまり長期保管用に放電して、丁度いい電圧にしてくれる機能がついた珍しい充電器です。
順序が乱れますが、先にお伝えしたいことを書きます。問題は三つ。
国内のFPV系ショップでも取り扱いがありますが、品切れになったら中国の通販サイトから買わないといけないので、日数がかかります。日本語の説明書もありません。
電源用コネクタは、普通の人は別に用意する必要があります。PDかQC規格の急速充電器が必要です。
そんなにサクサク放電できないので、時間効率はよくありません。最終調整とか、ながら作業向きです。
という訳でここから本編。
私は時々「ドローンファイト」というイベントのお手伝いをするのですが、イベントの度に、満タンになったバッテリーと空になったバッテリーが大量にできます。
満タンのまま放っておくと、リポバッテリーは痛みます。特に暑い季節は電圧が上がり、過充電状態になって内部にガスが溜まり、膨らんできます。
逆に使い切って空のままで放っておくと、やっぱりバッテリーは痛みます。過放電というやつで、充電器に挿してもウンともスンともいわなくなります。
バッテリーを長期保管するためには、40~60%ぐらいの電圧、普通の1Sなら3.8V前後にしてやらないといけません。
という訳で、イベントの日の深夜は眠い目をこすりながら、トイドローンを飛ばしてはチェッカーで電圧を測り、3.8Vにしてから保管してました。
で、ある晩。
ムキョー!!
(# ゚Д゚)
と叫びて一念発起し発願し給ふ。
中国系の通販サイトから取り寄せましたよ。船便で2週間ぐらいだったかな。
説明書は英語のみ。
1S(セル)専用の充電器で、ポートは上面にBT2.0が6つ。側面にPH2.0が6つ。上と側面は同時に使えないので、BTならBTだけ、PHならPHだけ挿すのが良さそう。
1本でも3本でも6本でも、自動で判別して容量の上限で止めてくれるのでありがたい。
通常のリポ(4.2V)とハイボルテージのリポ(4.35V)の切り替えは手動。間違えると普通のリポは痛むので慎重に。
あと、Fullが充電モード、Storが放電モードで、これも左下のスイッチで切り替えます。
無骨な剥き出しスタイル。ヒートシンクが縦、横に一枚ずつ。真ん中の板はかなり熱くなります。埃に弱そうなので、食品タッパーに入れて保管することにします。
給電用の差込口は3種類。左がDC(5.5x2.1mm)、右がXT60、上がUSB-C。
で、DCとXT60の電源アダプターは別売りなので、というか海外製品だからついてても困るけど。唯一の付属品のUSB-Cケーブルを使ってみよう!となる訳ですが…。
”USB入りました!
選んでね
1.パソコンじゃないUSBッスか?
2.パソコンのUSBッスか?”
じゃあ1で。
“急速充電規格に対応した機器に繋げ”
…なん…だと。
けっこう急速充電を売りにしたUSB充電器だった気がするんだけど。
とりあえず手持ちのは全滅っぽい。
じゃあPCに繋いだら?
”ダウンロードの準備できたよ!”
…あ、はい。
別に頼んでないけど。
どうやらファームウェアアップデート用のモードらしい。
ここで初めて、説明書を読んでみる。
USB-C(PD3.0 QC2.0 BC1.2)
むむむ?
PDだけなんとなく分かるけど。
改めて調べてみよう。
PD(Power Delivery)
今はやりの急速充電規格。最大100wでノートパソコンまで動かすことができ、充電規格の統一が期待されている。
形状はUSB-C。絶対にUSB-C。USB-Aの差込口も備えている物も多いが、USB-Aの方は絶対にPDではない。両方ついてるならUSB-Aの方はQC規格の物を選びたいが、IQなど独自規格の急速充電が多そう。
今回の場合はUSB-Cオスケーブルが出てる物か、オスーオスのケーブルもセットで買うか、PD、QC両対応の充電器がいる。
QC(Quick Charge)
USB-Aタイプの急速充電規格。今回の付属品のUSB-Cオス→USB-Aオスのケーブルを活かすならこれ。
日本では負け組なのか、不思議とネットでしか見ない。現在QC3.0が主流のようで、説明書のQC2.0とバージョンの違いがあるのも気になるところ。
USB-Aタイプの急速充電規格。対応した機器があまり見つからないので、今回は無視していいだろう。
ということで、検証用にPDとQCが兼用の充電器をネットでポチることにして、今回の機器はトイドローン民が持ってなさげな、FPVアクセで動かしてみます。
7V-21V(XT60 2S-5S Battery DC)ということで。
XT60といえば、ということでこれ。
4S 1500mAhのリポバッテリー!
いける!
出力12V 3Aの日本型コンセント、XT60プラグのACアダプター!
無論、いける!
という訳で、FPV、ラジコン寄りの人はこっちの機器でも充電できます。アンペア数は指定できるので、充電時間も変わらないんじゃないかと思います。
使い方は、普通のリポ(4.2V)かハイボルテージのリポ(4.35V)かスイッチで選択。フル充電かストレージ(放電)かスイッチで選択。
Start/Stopスイッチをポチポチすればアンペア数が0.2~0.9Aまで変えられます。Start長押しで充電/放電開始。
終わったら、OK!という表示が出て、LEDランプが消灯します。HVで3.85V、LVで3.80Vに揃えてくれます。
で、最初の方に述べた時間効率のことですが…。
ドローンファイト用のPotensic A20、180mAhのバッテリー6本で、フル充電は30分ぐらいだけど、ストレージに60分近くかかってしまった…。
ストレージの時間を短縮したいなら、満タンのやつはトイを飛ばしてある程度放電して、最後の調整を任せる。
あるいは、別の作業をしながら時間をかけて放電を任せる。
という形になりそうです。
時間はあとでちゃんと測り直そう。QC3.0で充電できるかどうかも、後日検証して追記します。
本日はここまで。
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