マイクロドローンの開局申請(電子申請) 増設編
この記事ではマイクロドローンを増設したときの、総務省への変更届けを出す時の作業手順を解説していきます。
去年にアマチュア無線4級を取得し、マイクロドローンを2機目、3機目と購入していったのですが、それぞれ3ヶ月ほど間隔が空いていたので、すっかりやり方を忘れてしまい、戸惑って調べ直す場面が多々ありました。
ですので、アホになった3ヶ月後の自分への備忘録も兼ねて、最新の手続きをできるだけ丁寧に図説していきます。
なお、系統図の入手が容易でメジャーなVTXの申請しか経験しておりませんので、特殊なVTXの申請にはお役に立てないかもしれません。
一番大切なことは、前回の電子申請に使った電子申請用ファイルを保存して、見つけやすいように整理しておくことです。これが有ると無いとで天と地の違いが生じます。
このように「shinsei_2020XXXX」といった感じになっているファイルです。分かりやすいフォルダ名をつけて収めておきましょう。
それから、系統図をスキャナー等で取り込み、提出できる状態にしておきましょう。
では申請手続きに移ります。
総務省の電波利用 電子申請・届出システム Liteを開きます。おなじみ「電波りようこ」さんが目印です。よう2ヶ月ぶり。
変更申請(届出)タブを選び、ログインボタンをクリック。
ログインします。
申請・届出をクリック。
前回の申請に使ったzipファイルを読み込みます。
引っ越ししたりしていなければ、この辺は入力済みで問題ない筈です。次へ。
変更する欄の番号の「13.電波の型式並びに希望する周波数及び空中線電力」「16.工事設計書」にチェックを入れます。
この辺はそのまま。
16.工事設計書 > 工事設計書情報 の空白になっている欄の編集をクリック。
まず、装置の区分のところで、自分の何番目のVTXの申請なのかを入れます。私は3つ目なので第3送信機です。
変更の種別は増設にチェックを入れます。
発射可能な電波の形式及び周波数の範囲で、チェックを入れ、希望する周波数帯は5600MHz、電波の型式はF8Wにします。
変調方式はチェックを入れ、電波の型式をF8W、上記以外の振幅変調を選び、備考にリアクタンス変調と入力します。
この辺りは系統図を参考に入力します。終段管は「RTC6705」といった感じでRTCで始まり、枠内の最後にTransmitterと書いてあることが多いです。Power Amplifierがあるときはそっちが終段管です。電圧は系統図によって書き方まちまちですが、SW電源回路からTransmitter/Power Amplifierに向かう→のところに書いてあることが多いです。最近のBetafpvでは、全部3.3Vでした。
定格出力は系統図のどこかに書いてあると思います。出力電力となっている場合があります。英語ならOutput Power、25-350mWなど複数あるときは一番大きな値を書きましょう。
最後に系統図をスキャニングしたファイルを添付し、設定ボタンです。
ここで補正指示を受けやすい注意点!
系統図のファイル名には、必ず「第○送信機」の文言を入れ、系統図のタイトルになっているVTX名を正確に入れておきましょう。
VTXの呼称が統一されていないと、保証団体から補正指示が来てしまう可能性があります。
大元のページに戻りました。
ここで補正指示が入りやすいポイント2つ目
私の場合は3回目の申請だったため、2回目の申請をしたときの第2装置の増設というチェックが入ったままになっていました。
当然今回は第2装置は増設ではありませんので、編集からチェックを外します。
ページ最後の添付書類は保証団体の保証書を添付する場所です。今は保証書がないので、添付書類は空欄のまま「次へ」
「識別信号、電波の型式、周波数、空中線電力又は運用許可時間の指定の変更の申請」「無線設備変更工事等の許可又は届出」の2つにチェックして次へ。
問題なければ次へ。
すでに新設を経験されてるのでご存知だと思います。ここで保存して一旦終了です。送信はしないように。
次に保証書を出してくれるアマチュア団体のページに移動します。私はいつも単発なので、JARDにお願いしています。
電子申請を選びます。
必要事項を入力しましょう。
ここの部分を入力すれば、後はチェックを入れるだけです。「確認のうえすべてにチェックを入れてください」の項目にすべてチェックを入れていきましょう。
先ほど電子申請Liteで保存したファイルを添付し、送信して終了です。
後はJARDのメールに従って保証料を支払い、指示に従ってください。
順調にいけば2週間ほどで保証書がメールに添付されて届きます。(STEP2)
再び電子申請Liteを開き、以前に空欄のままにしていたフォームに保証書を添付します。(STEP3)
総務省の審査を受け、通れば開設の通知が届きます。(STEP4)
お住まいの地域を管轄する地方無線局に申請手続きの番号を書いた往復封筒を出し、戻ってくれば手続き完了です。(STEP5)
おつかれさまでした!
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