DJI Inspire2 ランディングギアの不具合から復帰した話
インスパイア2のランディングギアが屋内でメンテ中に急に動かなくなり、そこから色々試して復活しました。修理に出さずに自力で復活した例が日本語のサイトでは見あたらなかったので、そのときの手順を記しておきます。
尚、以下の手順の中には危険な行為が含まれます。サポートを受けられなくなる恐れがありますので、全て自己責任でお願いします。
ランディングギアがランディングモードのまま固まり、トラベルモードに変形しなくなりました。
この離着陸する時の姿勢から、ケースに収納する時の低い姿勢になってくれなくなりました。モーター作動音もなし。
5回押す間隔を長~くしてみたり、短く5回押したり、電源を入れた状態からやってみたり、切ったままやってみたり、散々やってみましたがピクリともしません。
プロポの方のメッセージは通常通り「Landing gear function restored」。
丁度ファームウェアの更新をした直後だったため、ファームウェアのダウングレードをしたりして時間が過ぎていきました。
検索の結果、ビジョンセンサー系の異常がランディングギアの不具合に繋がることを知りました。そこで…
Inspire2購入時についていた、水玉模様の謎の板を引っ張り出しました。
これをビジョンセンサーの下に敷いて試してみたけど、状況は動かない。
IMUやビジョンセンサーのキャリブレーションがお勧めされていましたが、そもそもコンパスやジンバル以外にキャリブレーションのコマンドが出ない。どこかにあるのかもしれませんが、睡眠時間のデッドラインまでに見つけることができませんでした。
ここで一旦諦め、ベッドで寝入りながら見たのがこの動画。
DJIの公式サポートのようです。どうやら手動でランディングギアを操作する方法があるようです。
マイナスドライバーを底の穴に突っ込み、ランディングギアを下げるなら時計回し、上げるなら反時計回しと言っています。
眠いけど我慢して、早速やってみましょう。
普通のマイナスドライバーでは穴が小さすぎて無理です。
付け替えタイプのドライバーでは、ネジが遠すぎて届きません。
これならどうだ!
届いた!
直径3mmのマイナスドライバーが深さ3cmのところにあるネジ穴を捉えました。
しかし、、、硬い!!
貧弱な坊やの握力だけではネジ穴をナメてしまいそう。
…仕方ない。
ペンチ先輩、出番です。
ですが、回す前にもう一度確認しましょう。
ランディングギアを下げる(本体を上げる)なら時計回し
ランディングギアを上げる(本体を下げる)なら反時計回し
です。この場合は待機状態のランディングモードから、ケースに収納するトラベルモードにしたいわけですから、反時計回しです。間違えたら大惨事の恐れがあります。
では回していきましょう。
おお!回る回る…!
最初だけ動けば、後はペンチなしで動きます。ドライバーの動きにあわせてギアがうなり、ランディングギアが上がっていきます。
緩めたままだと怖いので、今度は締めなおして終了。
電源を入れてみると…?
ランディングギア復活!
すこし緩めに締めたのですが、思い出したかのように起立し、以後は通常通りにランディングモード、トラベルモードに切り替わるようになりました。
原因は分からなかったけど、直ったからいいか。
不安なのでしばらくはマイナスドライバーを携行することになりそうです。
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