Betafpv等によく使われるコネクタ JST-SHとMolex PicoBlade 1.00㎜と1.25㎜
最近のCine Whoopに使われるコネクタの種類が多く、ややこしくて混乱したのでまとめておきます。
Betafpvから、2020年の年末に発売されたBetafpv95x V3の完成品の配線です。
昔のFCと比べて、はるかにPlug&Play化が進んでコネクタだらけになっています。一年前のV1の頃は、モーター以外は全部半田付けだった気がします。
今回はVTXとカメラを付け替える必要があったため、折角のコネクタを活かして付け外し楽々、スマートでスッキリした配線に挑戦しようと思いました。
ところが、コネクタの種類があまりにも多彩で、しかもBETAFPVのHPにもコネクタについて詳細な説明がないため、英語サイトや販売ショップの不鮮明な写真を見比べながら、勘違いと買い間違いを重ねていくことになってしまいました。
今回は勉強と備忘録を兼ねて、分かってきたことをまとめておきます。
とりあえず、ショップなどで目当てのコネクタ(オス)付きケーブルを検索すると
5x JST-SH 1.00mm (6P) Cable (15CM)
Molex PicoBlade 1.25mm (4P) Cable (10CM / 5PCS)
とか出てきて、初心者には何のことか分かりません。
この時、買い間違いで一番やらかしやすいのが、1.00mmと1.25mmの間違いでしょう。さっきの写真を見ると分かりますが、モーターやFPVカメラに電源を供給しているのは1.25mmの3pinです。これはモーターの交換の時に必要になるので、TinyWhoopから始めた大多数にとって馴染みのあるコネクタになると思います。
その記憶があるので、「同じFCの4pinだから…」などと安易な理由で1.25mmの3pinや4pin、6pinを買ってしまう訳ですが、さっきの写真の通り、同じFCでも1.00mmと1.25mmが混在しています。そこで初めて、ピッチ(pinの間隔)というものを意識するようになります。
ここで私の場合、コネクタの形状写真を見て、とりあえずJSTというのが1.00㎜らしい、Molexというのが1.25㎜らしい、と判断しました。これが後に半分正解、半分不正解だと分かります。
というのも、JSTという規格は日本圧着端子製造株式会社 (Japan Solderless Terminal)という会社が始めたもので、世界的に広まり、JST以外の企業も幅広く作っている標準的な規格のようです。そのJST規格の中にピンの間隔によってVH、PHといったものがあり、1.25㎜のものがJST-GH、1.00㎜のものがJST-SHな訳です。
Wikipediaより抜粋
この中で、GHという規格のコピーがMolexという会社のPicoBladeシリーズのようです。こちらはどうやら1.25mmしかないようです。しかし形状はほとんど同じで安価なため、こちらが世界的に定着し、「ピッチ1.25mmといえばMolex」として定着したようです。
という訳で、どのコネクタ(オス)付きケーブルを買えばいいか分からない時は、コネクタ(メス)のpinの数を数え、pinとpinとの間隔を測り、1.00mmならJST-SH、1.25mmならJST-GHか、Molex PicoBladeを買えばいいことになります。
おそらくFPVの1.25㎜のコネクタ(メス)はMolex用のものですが、JST系の1.25㎜(オス)も違和感なく入ります。
ただし、注意点がまだあります。
海外のネットショップの表現に統一感がなく、1.25㎜だけがなぜかJSTと呼ばれていたり、JST-SH 1.25㎜と表記されたり、Molex PicoBladeなのに1.00㎜があったりと、結構いい加減です。
さらに、それを逆輸入する形で、国内のドローンショップの表記も変だったりします。とりあえず、pinの数とピッチさえ合っていれば何とかなると思うので、3pinなのか4pinなのか、1.00㎜なのか1.25㎜なのか、しっかり確認してから買うよう気を付けて下さい。
本日はここまで。
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