FPVで撮ったFHD画質の映像を綺麗なままYouTubeにアップしたい
タイトルの割に、映像は素人同然でエンコードに詳しいわけではありません。
綺麗なままYouTubeにアップロードしたいのにどうしてもうまくいかず、試行錯誤の末に一つの結論にたどり着いたので、備忘録的にまとめておきます。
◆結論◆
結論から先に書いておくと、4K画質で撮ったものは4Kでアップしましょう!
FHD(1080p)で撮ったやつも、無理やりフレームサイズを引き延ばして4Kでアップしましょう!
画質の劣化がどうしても気になるのに、他に解決方法がない時の最後の手段です。ただし、TwitterなどのSNSに綺麗にアップしたい場合は、HD(720p)等、逆に画質を落とす方向に行くが良いと思います。
◆経緯◆
CineWhoopなどで4KやFHDの60fpsで録画し、綺麗に保存できたのに、いざ編集ソフトで出力してみると画質が荒れ放題なところから悩みが始まりました。
ちなみに、FPVでは細かい振動を画面が拾ってしまって画質が悪くなることがありますが、ここではテーマからずれるので扱いません。カメラを緩衝力のある素材で固定したり、編集ソフトのワープスタビライザーで振動を抑えたりしてみてください。
色々試した結果、エンコードの時点で粗くなるのは、スピード感のある直進や急旋回するシーンだと分かりました。時間当たりのデータ量に上限が設定されており、情報量の多さについていけない訳です。
これはビットレート(Mbps)を上げることである程度、解決します。PremiereProの場合はビットレート設定>ターゲットビットレートという項目をいじりました。
一般的に推奨されているビットレート
・1920x1080 30fpsの場合 8 Mbps
・1920x1080 60fpsの場合 12 Mbps
・3840x2160 30fpsの場合 35~45 Mbps
・3840x2160 60fpsの場合 53~68 Mbps
今回は1920x1080 60fpsで撮りましたが、上記の数字でまだ荒れるようだったので、一気に数字をあげてみました。ファイルサイズが大きくなりましたが、品質は改善されました。上げ過ぎてもある程度は自動で補正されるので、重くなってもいいなら好きなだけ上げてみて下さい。
PremiereProの場合、さらに「最高レンダリング品質を使用」という項目にチェックを入れておいた方がよいです。
ちなみに使用した剥きプロはGoProHero7で、ReelSteady GOは使っておりません。使えば結果は違うかもしれませんが、けっこう高額なプラグインなので、手がなくなったときの手段にとっておきます。
次にYouTubeにFHD(1080p)であげてみると…。
エンコードの時点では比較的綺麗に出力できていたのに、YouTubeで高画質処理が終わるのを待ってみると、再び荒れ放題になってしまっています。
やはり情報量の多い動画では60fpsが足かせとなって荒れやすいようです。スピード重視の映像では60fpsが頼りになるのですが、風景をじっくり見せたい場合、少しでも荒れると台無しになってしまいます。
ここは諦めて30fpsで出直します。すると、、、。
ある程度改善はしました。しかし、ここまできたら画質には徹底的にこだわりたい。
軽く調べてみると、FHD(1080p)以下の解像度の映像は、YouTube側の仕様で勝手に圧縮されてしまうとのこと。投稿者側がこの設定をいじることができません。再びビットレートを落としたりと色々と試してみましたが、満足のいく結果にはなりませんでした。
ここで冒頭の結論に戻ります。
5K(7680×4320)、4K(3840×2160)、 2K(2560×1440)といった高画質の映像は、2021年2月現在、YouTube側で圧縮されません。高画質で作り直せば、当然出力にも処理にも時間がかかりますが、FHDで困り、設定を変えて何度も出力を繰り返すよりは悩みが減ります。
ただし、大きな難点が一つ。YouTube側の高画質処理に膨大な時間がかかるのです。今回のアップロードにかかった時間は体感でこんな感じ。
動画の書き出し…25分
アップロード…2分
SD画質処理(720pまで)…1分半
HD画質処理(1080pまで)…30分
4K画質処理(2160pまで)…27時間
途中、なにかエラーでも起こして止まったんじゃないかと、不安でしょうがありませんでした。しかし待ってみるもんです。諦めた気持ちで丸一日後に覗いてみたら、全くノイズのない綺麗な画質でアップロードが完了していました!
スマホからでは違いが分からないと思うので、ぜひPCで4K設定にしてご覧ください。2:25からの鳥居をくぐっていくシーンで、全くノイズを感じなくなりました。
FHD設定にして再生してみても、最初からFHDとしてアップロードしたものより遥かにマシになりました。
それも、アップロードから30分後からのFHD画質で再生した時はノイズだらけでしたが、27時間後の4K処理が終わった後はFHD設定で再生しても圧倒的にボヤけが少ないです。
この点からも、例えFHD画質が目的だったとしても、わざと4Kでアップするメリットはあると思いました。
ただし、あくまでも素人の考えた乱暴な方法ですので、玄人の正当なやり方で綺麗なFHDをあげる方法があれば、それに従うべきだと思います。
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