3Dプリンター(FDM)の不具合 備忘録
3Dプリンターが不具合を起こす。
週に1回は何かの不具合に悩んでいる気がする。
しかも色々調べて解決して、治った数か月後にまた同じ症状でぶつかって、以前はどうやって解決したか忘れている。
そんな健忘症気味な自分のために、備忘録をつけておこうと思います。
ちなみに使っている機種はANYCUBEのMEGA ZERO 2.0です。
▽底面が反り返り、端の方がベッドから剝がれている。
▲これは初歩で、今でもしょっちゅうあるある。ベッドの温度の設定忘れ、もしくはベッドの温度が低い。写真は反り返った上に、部屋が寒くて皺しわになった日。
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▽出力物がベッドから剥がれ、ノズルにくっついたまま終了している。
▲レベリングの調整ミス、もしくは造形物が縦長すぎて揺られてしまった可能性。
レベリングのミスはノズルの交換後や、ノズルの緩みを治した後、マグネットシートの交換後にも発生するので、レベリングは頻繁に行った方が良い。
造形物が縦長すぎるときは、スカートやサポートを使う。
マグネットシートが痛み、食いつきが悪くなっている可能性もあり。
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▽出力物が全く地面に付いておらず、延々と空中で紐を吐き出し続けている。
▲設計時に、底の部分が平らになっていない可能性。底に設計時のゴミが残ったり、押し出しのミスで一部が僅かでも飛び出していると、延々と空中でプリントしようとしてしまう。
底の部分の段差を消して解決。
▽出力物が歪んでいる…というかナナメってる。
▲これはプリントヘッド部分を固定してるネジが緩んでいたので、締め直したら解決した。
▽出力物に黒い物が混ざっている。または焦げたフィラメントの塊が付着している。
▲ノズル、もしくはヒートブロックのどこかが緩んでいて、フィラメントが漏れ出し、ノズルの周りに付着して焦げて黒くなっている可能性あり。ノズルを締め直して解決。
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▽一段目とその上部が少しずれている。
▲衝撃などでホームポジションがずれてしまった可能性。Home Allで修正後、再起動して様子をみる。プリントヘッドの固定が緩んでいる可能性も検討。
▽マグネットシート(ヒートベッド)が痛み、ツヤツヤツルツルになってしまう。または表面が白く荒れて出力物の底面も荒れる。
▲ノズルの温度を上げ過ぎたり、温度センサーが異常だったり、レベリングミスでノズルが近すぎたりで、こうなってしまう。これは治せないので、新しいマグネットシートを買うしかない。そう安くはないので、温度を上げ過ぎないよう気を付ける。自分は最大210度までにしている。
▽マグネットシート(ヒートベッド)にフィラメントが貼りついて取れない。
▲フィラメントによってはベタベタと貼りついて跡が残りやすいものがある。また、空気中の湿気を吸ってしまったフィラメントは特に残りやすい。フィラメントの除湿管理を徹底し、そのフィラメントの個性に合った温度とレベリングを探っていくしかない。
▽鳥の巣のようにスッカスカのものができてしまう。
▲エクストルーダー(フィラメントの送り出しモーター)の異常を疑うべし。噛む歯車が強すぎたり、弱すぎたりしてないか、ゴミが詰まってないか、フィラメントがボビンの中で絡まってないか。
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▽フィラメントが全く出ない。
▲色々な要因が考えられるが、まずはノズルの詰まりを疑う。温めて中をツンツンしたり、一度抜いて詰まりにくいフィラメントと交換すれば流れ出すことあり。ダメならノズルを交換する。
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▽プリント開始時にY軸(奥行き)方向にオーバーランして歯車が空回りし、「ガガガガガガガガガ」と異音がする。
▲終端を検知するセンサーがプリンターの背後にあるので、電源プラグが抜けてないか確認する。解決しない場合は、センサーの異常やベルトの緩みを疑う。
ここに挙げたのは一例で、まだまだ細かなエラーや説明しにくい異常が沢山あります。思いついたら追加していくということで、今回はここまで。
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