マイクロドローンがアームするのに浮かない時は(初心者向け)




アーム(モーターがアイドリング)するけど、スロットルを上げるとモーター音だけ凄くて一向に浮かなかったり、回転したり、ひっくり返ったり、上昇せずに「フィン!」と短い音を立ててモーターが止まったり。


FPV系のドローンをいじっていると、よくありますよね。


ドローン歴だけ長くなってきて一向に賢くならないISSEIさんですが、おバカなりに、思いつく限りの解決方法を挙げてみます。追加できるものがあれば、あとから追加します。ご意見や追加情報があれば、コメント欄にお願いします。(2022/12/26最終更新)




1.ジャイロの設定で、前方があらぬ方向になっている 


Happymodel系(MobulaやLarva-X)などのFCは、初期設定でジャイロがCW(時計回り方向)に90度オフセットされていることがあります。


今回の私は他にも色々といじりまくっていたせいで、これに気づくまで丸一日を空費してしまいました。…が、実は簡単に気付けます。


上の写真のように、基本設定のセンサー類の項目で、見慣れない設定になっているのに気付ければ一番早いですが、これは少々慣れが要りますね。


もう一つは、水平キャリブレーションの時です。



水平を取った後に、機体を前方に傾けてみて、矢印が下を向くか確認してみて下さい。画面上の機体が矢印以外の方向に傾くなら、前後左右の設定がおかしい、ということになります。


2.水平キャリブレーションが不十分 

基本ですね。これで解決したらラッキーです。


3.プロペラの取り付け方が間違っている 



件数的に一番のあるあるです。


このスクショの向きに回転することが多いと思うので、ナナメ同士が同じか、空気をかく形状になっているか(プロペラを上下逆向きにしてないか)を確認してみて下さい。


また、この巻き込みスタイルにしていたつもりが、逆回転のチェックが入ってるために、平泳ぎスタイルになっていた、その逆、なんてこともあり得ます。


4.電圧が足りない 

FCによって、対応できるリポバッテリーのセル数が違います。「2S-3S」のように表記されてます。セルが少なかったりしませんか。モーターの適正はどうでしょうか。また、後付けしたカメラや電飾に電圧を取られ過ぎていませんか。


5.モーターの割り当てがおかしい 


モーターには、ご覧のように1~4までの番号が割り振ってあります。


普通は触ることがありませんが、UMMA型(プッシャー型)のようにFCの上下をひっくり返して設定するときは、モーター番号の左右を入れ替えたりしますので、そこで混乱が生じる可能性があります。


また、初期設定がおかしい、ということがあるかもしれません。


モーターテストモードで、1番から4番まで順番に回してみましょう。設定と同じ番号のモーターが回りますか?


違っていたら、CLIで設定を変更しましょう。(今回は詳細を省きます)


6.ESCの設定がおかしい 

これも件数的に結構あります。


何かの原因でESCの設定に問題が生じ、スロットルを入れるとすごいモーター音がするけど、一向に浮かない状態です。


確かめ方、治し方は、私の以前の投稿でやってますのでご参照ください。


TINYが浮かない? 逆回りモーターの特定方法▼

https://tobicamera.blogspot.com/2022/01/blog-post.html


7.モーターの取り付け方が間違っている 

ブラシレスモーターの機体は関係ありません。


ブラシモーターの機体のみの話です。


現在のマイクロドローンは、初心者向けでもブラシレスなことが多いですが、一部の安い入門モデルやトイドローンはブラシモーターが使われています。



こういう筒形のモーターです。


これは回転方向が決まっているため、左右を間違って取り付けると飛びません。一応、配線の色などで見分けがつくようにはなってますが…。


「あれ、どっちがどっちだっけ」


となって、半田で付けてみないと分からない、なんて事故がありました。分かりやすいように自分で印をつけた方が良いかもしれませんね。




思いつくままに挙げましたが、これ以外にも色々な症状、原因がありえます。


こんなケースもあるよ!


この解説はおかしいよ!


等々、ご意見があればコメント欄の方にお願い致します。


本日はここまで。



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